メンバー:SH KK
コース:小赤沢上ノ原分岐~
レポート:KK
久しぶりのアドレナリン噴出
オタクとは、自分の好きな事柄や興味のある分野に傾倒する人を指す呼称、なのだそうだ。その人の風貌やその人の道具、車種でただの一度も会っていないのにもかかわらず、偶然あった人を見分けてしまう。ちょっと「やばいじゃねぇ」と仲間に引かれてしまう、そんな危ないオタクが近くにいる。(私を含め)
今日は、完全晴れ曜日。もう出かけるしかありません。前夜のSHの誘いにのり、地元苗場山に足を運んだ。前日はかなりの冷え込みで、ひょっとしたら降雪があったかもしれないと、タイヤを交換していない我軽トラで出発。上ノ原の分岐まで除雪はしてあったが、案の定道路には雪が積もっていて、4駆をかけて突き進む。他に登山者なし。貸し切りだ。
降雪のおかげで、カエデ沢までシールで行くことができた。そこから左岸を登る。今朝もかなりの冷え込みで、手の指先がジンジンする。山の中腹には日が当たっていて、早く我々にも暖かい恵みを分けてくれと祈る。登るにつれ周りの景色は、新雪で化粧直しした木々がとても美しい。後方に鳥甲山が朝日に輝いていた。マンダムだ。
クラストした斜面は、傾斜を徐々に強くしてきたので、途中からアイゼンに履き替える。アイゼンの刃とウイペットの刃が雪面に刺さり、安心して急登を登りきることができた。低いシラビソをぬって登るとひょこんと台地に出る。おお!ザ苗場山!広大な白い台地が、視界いっぱいに広がる。
後はゆっくり、のんびり山頂へ向かうだけ。ピークらしき箇所を通過し、神楽峰方面を偵察。すると、前方から犬連れの登山者が軽快な歩みでこちらに向かっていた。「ナツだ」「ナツだ」と叫ぶSH。何を言っているのかと思ったら、それは犬の名前で、かの登山者が「岳人」やサバイバル登山で有名な「服部文祥さん」だったのである。SH大興奮。「岳人」の取材で、単独行で切明方面に向かうとのこと。しばし談笑して別れる。うれしそうなSH。
雪は緩みそうもないので、下山することにする。少しでも斜面が緩やかなところと思い、坪場の先からドロップすることにした。かなりきつい斜度のルンゼだが、下まで続いていそうなので思い切って滑り込む。ガリガリバーンにスキーを取られそうになるが、踏ん張って滑る。オールジャンプターンで、アドレナリン出まくり。途中新雪も交じり、下部はかなり楽しめた。良かった、良かったと二人して興奮状態。
傾斜のなくなった斜面を進み、今度はカエデ沢源頭部に滑り込む。ガリガリルンゼバーン第2章。幅もなくまたしてもオールジャンプターン。コケることもなく、何とか無事安全地帯へ。少し下がると朝のトレースに乗り、ストップスノーにもならずにすみ、林道に辿り着いた。そこからスキーを背負い車まで戻る。途中、またしても犬連れの単独登山者に会う。今日は犬に縁のある日だ。
帰りの林道、津南までの国道は、ルンゼにも勝る恐怖道であり、慎重に軽トラを運転して我々は馴染みの食堂へと向かった。
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除雪は終了していた |
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朝日に輝く鳥甲山 |
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カチカチ斜面のトラバース |
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樹の逞しさを感じる |
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なんと美しい |
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これだけでも来たかいがった |
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猿面峰をバックに |
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スキーを担ぎ、ウイペットを突き刺す |
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台地に到着 |
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日蔭山~霧ノ塔 |
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漫歩 |
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服部文祥さんと |
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服部さんと名犬ナツ |
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では下山 |
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滑りすぎる |
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雪原を行く |
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見た目以上に急傾斜 |
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振り返る |
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第2章 |
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狭い |
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うっとり |
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あっという間に到着 |
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旨かった |
苗場山はなかなか手ごわい山ですね。今日は新雪があってさぞかし美しかったことでしょう。
返信削除偶然にかの有名な登山家に出会えたって幸運でしたね。
SHさん大興奮でした。この次は日陰山でしょうか💃
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