メンバー:KK
コース:セミナーハウス
八海山大展望
迫る |
いつも阿寺山に登るとき、左に続く尾根を眺めていた。八海山の登山道「新開道」の尾根だ。過去にもスキーで登った記録もあり、是非とも訪れてみたいと以前から思い、現在に至ってしまった。見た目には、さして時間もかからないだろうと。
今季最後の寒波になるか。早朝除雪を終え、セミナーハウスに着いたのは8時過ぎだ。帰りは重い雪なるだろう、心も重い。ラッセルは終始脛程度。どんどん行きたいところだが、既に雪が重い。登山口から暫く造林作業道に沿って上を目指す。その後作業道を離れ、右手の尾根に取りつく。広い、急な斜面を喘ぎ登ると気持ちの良い尾根に出た。後は忠実にこれを辿るだけ。左手に八海山が間近だ。カッコイイ。
尾根は登りやすく、右手には高倉山が見えて展望も良い。標高882m手前で尾根が細くなり、雪面は風に飛ばされクラストしている。右手に逃げられないものかと回り込むも、頭上の雪庇が覆いかぶさり、元の位置に戻される。スキーではどうしても乗り上げられず、5m程スキーを担ぐ。その後、尾根は左に緩くカーブしていて、次が山頂かと期待を抱かせるが、なかなか辿り着かない。
しかし展望はグングン良くなり、阿寺山、巻機山、妙高火打方面が青空に映えてくる。そして、入道岳、八峰が眼前に聳えるのである。時計を見るとすでに4時間近く経過していた。そして、傾斜がなくなった先が「カッパン倉」だった。怪しげなピークで、右手に雪庇が張り出し、左は急角度で沢に落ち込んでいる。雪崩の音が谷間に反響する。それにしても、何という景色だろう。1,300mにも満たない山とは思えない絶景だ。
下山は一気だ。途中板を担いだ場所も、横滑りでクリアー。オープンバーンはないが、ブナのツリーランに満足感100%。出だしの急斜面を滑り降りると、雪は徐々に重くなり、越後パウダーを通り越してしまった。ストップスノーに苦しめられたが、最後自分のトレースに乗っかりゴールした。
帰り支度をしていたら、双眼鏡を首にかけた同年配と思われる男性に声をかけられる。長い山スキー歴を持っている方で、今膝をけがしていてリハビリを兼ね散歩しているのだそうだ。山を双眼鏡で覗き、山の状況を見ているとのこと。長々とおしゃべりをして別れる。
いやあ「カッパン倉侮るべからず」だった。
快晴 |
出だしからテンションアップ |
登山道入り口 |
杉林を抜ける |
急斜面を登りきる |
癒しの尾根へ |
あの峰の奥 |
高倉山 |
次々と現れるピーク |
回廊 |
緩やかな斜面 |
巻機山登場 |
いい感じの尾根 |
阿寺山 |
そろそろか |
雪庇の張り出したところがカッパン倉か |
もうすぐ3月 |
ちょっと悲しい |
安全に帰ろう |
スキーを担いだところ |
無事下山 |
辛みそラーメン 完全制覇を狙っている |
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