ラニーニャとは一体なんだったのか。
2023/03/26
2023/03/23
2023/03/21
2023.3.20 黒倉山山スキー
メンバー:SH IH KK
コース:柄山~
レポート:KK
過去と未来
生活と共にある岳 |
山登りは旅だった。狭い日本、いやこの新潟県でもまだ訪れたことのない土地が、まだまだたくさんある。「柄山」、人はこの集落を知っているだろうか。人が住む土地での最高積雪量の世界記録を持つ山里だ。8m18cm。この数字をすぐには想像できる人は少ないだろう。集落の後ろに壁のように聳える「黒倉山」に北西の季節風がぶち当たり、多量の雪を降らせるのだそうだ。雪の量なら負けないぞと、胸を張っていた私達(SHと)だったが、8m18cmが昭和の初めだとしても、ここで生活を営んでいる方、営んでいた方に対する尊敬と愛着の念をひしと肌で感じた。
山里の雪原を行く。道路は所々雪が消えていた。早すぎる春の訪れだ。信越トレイルの分岐から尾根に入る。トラバース気味にどんどん高度を上げると「イタヤ平」に出る(地元の方に名前を聞く)。沢は徐々に細くなり、ブナ林を抜けたところで休憩。雪が硬かったのでクトーを利かせて登る。登りきると信越国境稜線。飯山方面の景色が広がる。山頂はすぐそこだ。
先日3人で登った黒菱山、鬼ヶ城ノ峰がはっきりと確認出来てとても嬉しかった。今日も鍋倉山を往復。貸し切りだった。絶景を十分堪能して下山。条件が良かったので、急斜面を滑る。快感だった。緩み切らない雪がスキーを滑らせて下山した。
凍みた雪の上 |
そば畑と黒倉山 |
杉林を抜ける |
スゲー雪のパワー |
つい振り返ってしまう |
尾根をのっこす |
頚城山塊 |
国境稜線と光ヶ原 |
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あそこまで行ってきました 来年はその先へ |
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いきます |
良いバーン |
ちょっとガリ |
ナイスバーンが続く |
エッジを立て |
程よい硬さ |
デブリもなく |
癒しゾーン |
まだまだ続く |
春スキーだ |
メロー |
イタヤ平 |
昼は松代原田屋さん |
2023.3.19 浅草岳山スキー
メンバー:SH KK TM Sさん(M) Sさん(W)
コース:早坂尾根~
レポート:KK
雪の砂漠を行く
久雄の再会 |
頚城に通っていると、随分と遠い感じがする。しかし、魚沼の守門、浅草、谷川方面と比べてみると距離的に大差ない。通い慣れている山域だからなのだろうか、魚沼の山は近い、そう感じてしまうのかなあ。浅草は遠い。家から70kmもあるのに。
253号から117号~252号へとひた走る。浅草岳登山口には既に35台の車が停車していた。ムジナ沢から早坂尾根に転身してきた。今日は数年ぶりにお会いするS(M)さん、S(W)さんと師匠TMさん、私とSHのパーティーである。歩きながらS(W)さんとの話題は、Y先生に集中。早く元気になってもらいたいものだ。
長い道路をてくてく頑張り、尾根に向けて沢筋に入る。杉林をぬっていくと沢状になったところに出た。薄っすらと新雪が積もる沢はとても登りやすく、早坂尾根の下部に出た。尾根の向こうには、会津の山並みが見えた。コブを2つほど越すと、眼前に早坂尾根の全容がバーンと見えた。雪の砂漠と称されるこの広い尾根を登る登山者は少ないらしく、我々の他数名だった。
緩やかに続く尾根を登りきると山頂。おお!なんてこったこの人の多さは。次から次へと山頂は大賑わい。慣れぬ人の多さに驚き、全員揃ったところで下山。昼食は下でゆっくりと。滑り始めのガリガリバーンは、下るにつれ程よい雪質に代わり、大斜面を各々好きなように滑る。空は澄み、新雪は輝き、最高の春山シュチエーションを楽しむことができた。傾斜が緩んだところで昼食。すると、おお!なんてこった隣の山の会のMさん、Tさんたちと会うことができた。しばし談笑後宴席を入れ替わり、光り輝く浅草岳をバックにおにぎりを食べる。
雪が腐り、苦難を覚悟していた早坂尾根だったが、気温が上がらなかったおかげでスキーは滑った。最後道路に出る手前でストップスノーに多少苦労したが、それでも予想外に早く着いた。長かった林道も、先行者のトレースを追うように止まることなく自動運転で車まで辿り着くことができた。今日もマンダムな一日だった。
本日の〆は割烹魚野川。「チーズ屋のラーメン」は絶品(俺だけか)。
いたるところに遺物がある |
仲良く並んで |
いい沢だった |
会津方面 |
気温は低い |
ジャ~ン |
振り返る |
おお!浅草岳だ |
進む |
山頂 |
鬼ヶ面 |
滑降タイム |
さすが師匠 滑りが違う |
テレマーカーSさん |
慎重に |
のびやかに |
仲間との再会 |
のんびり |
最後のひと滑り |
白いのはみんなチーズ |
2023/03/14
2023/03/13
2023.3.11 黒菱山山スキー
メンバー:SH IH KK
コース:岡沢~第三発電所
レポート:KK
情熱
麗しき火打山 |
精神内科のK先生がおっしゃっていました。いつまでも山登りをして感動し、新しいことにチャレンジし、美味しいものを食べ、美味しいと感じる、そういった感情を持ち続けることが歳を取ってから最も大切なことなのだと。
今日は、昨年から温めてきた計画「澄川を遡って火打山に立つ」を実行する日だ。昨年黒菱山途中まで行き、この山域の素晴らしさを肌で感じ、今年はさらにその先、火打山を目指したわけだ。山仲間Zさんの記録を参考に、SH、IHの3人で向かう。結果的に火打山までは届かなかったが、久々に充実度100%の山行となった。
朝3時前、岡沢集落に到着。すると、おお!なんてことだ。除雪が林道先まで延びているではないか。幸先が良い。雪面もクラスト気味で、スキーが良く滑った。月夜の中黙々と第三発電所を目指す。第三発電所への斜めトラバースの下りは、相変わらず雪崩の危険がいっぱいで肝をつぶす。吊橋は板を背負う。雪は少なく、発電所施設はすっかり全身を現していた。
導水管に沿って斜面を登っていく。なんと導水管そのものが、そこかしこに姿を現していた。やっと最上部水槽小屋に到着したころには、ヘッデンが不要になっていた。そこから、ブナの回廊が美しいツバクロ尾根をいく。途中から神奈山をはじめとする外輪山を左手に、心休まる歩きが楽しめた。
1,382mPから黒菱川に向かって下降する。クラスト気味なので、シールを剥いで滑り込む。降り立った川床は解放感に満ちた渓谷である。徐々に上がってきた気温に怯えながら、ハンノキ平に向かって進む。渓の末端を上がれば、そこがハンノキ平。また今年も訪れることができた。縦溝が走る平を横断して、乙見尾根に上がる。どこかの地点で澄川に下降しようと思っていたが、上がるにつれ機会を失い、尾根伝いに進路を変更。黒菱山直下の急斜面も右寄りに進み、登りきる。
登りきった先が、黒菱山山頂だった。そして、真っ白で威厳を保った火打山がドーン!なんと美しい!しばしうっとりする。しかしZさんの記録にもここからまだ3時間近くもかかることから、今日の終了点を次のピーク「鬼ヶ城ノ峰」とした。緩く、広い尾根を進むこと30分あまりで山頂に到着。そして妙高山ドーン。眼下に広大な北兎平が広がっていた。ああ、ここまで来れてよかった。
ゆっくり昼食をとり下山開始。雪は適度に緩み、ザラメを滑る。後ろ髪を強く惹かれながら、黒菱山山頂から急斜面を滑降。あれだけ苦労した登りも、あっという間に尾根の中間地点まで下ってしまった。振り返りつつ余韻に浸る。ハンノキ平を横断し、黒菱川を下降する頃にはすっかり雪が腐り、疲れた体にボデイーブローが効いてくる。一旦シールを張り、ツバクロ尾根に這い上がる。
尾根上で小休止。長い尾根下りの始まりである。雑音にちょっとめげかけたが、後は下るだけと気持ちを切り替える。最後の楽しみには程遠い導水管滑りは、足に重くまとわりつく超湿雪に苦労する。喘ぎ喘ぎ、最後発電所裏に出て締めとなった。吊橋を渡り終え、雪崩危険地帯を何とか通過した。いや~実に疲れた。
最後は疲れた体に鞭うち、まだかまだかと車まで頑張った。帰路に食べたしょっぱい味噌ラーメンが体に沁みた。
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気合を入れて |
闇夜のトラバース |
新しくなった吊橋 |
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月に照らされて |
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ブナの回廊 |
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絶景 |
ツバクロ尾根 |
黒菱川に降り立つ |
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源頭近し |
乙見尾根と黒菱山 |
ハンノキ平と容雅山 |
乙見尾根に取りつく |
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尾根を行くことにする |
乙見尾根と容雅山、大毛無山 |
山頂下のトラバース |
火打山登場 |
山頂を後に次に向かう |
鬼ヶ城ノ峰から妙高山 |
火打山をバックに |
下山開始!マンダム |
シャリシャリ |
頑張った甲斐がある |
黒菱山山頂下 |
グレートトラバース |
かなりの傾斜 |
快感 |
傾斜が緩くなる~セボーだ |
横断 |
登り返し |
ドロドロ |
今日 |
去年3月24日 |
雪崩の恐怖 |
ゴール |
体に沁みる味 |