メンバー:HY KK
コース:GP~
流れゆく霧の中に佇む湿原
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背中が物語る |
感染者倍増が続く日本。山も海も街も人だらけ。静かなのはここだろう。というわけで、十日町の最奥の地小松原湿原に行ってきた。案の定、出会った登山者は2人。そのうち1人は仲間。アプローチが長く、蒸し暑く、びしょびしょの山は人気なし。それが嬉しかった。決して負け惜しみではない。
1年半ぶりの山行のYさん。かつて、早月尾根から奥穂高岳まで縦走し、その後も幾度となく思い出に残る山を共にした。お互い60歳を過ぎ、諸所雑多な日々を送る中で、あちこち体の調子も悪くなったが、まだこうして山に出かけられる幸せを味わえることに感謝しよう。
小松原湿原はYさんの故郷。今は亡き両親の思い出の詰まった場所だ。木道を歩きつつ思い出話をする。今日は避難小屋泊まり。急ぐことなくゆっくりと歩く。思ったほど暑くもなく夕方近く宿に到着。この時期泊まる人などなく、完全貸し切り。窓から差し込む夕方の明かりの中とめどなく話は続く。焼肉と焼きそばという濃厚な組み合わせの夕食を頂くと、私の瞼は徐々に下に降りていく。
寒いくらいの気温に、幾度となく目を覚まし、定時の4時にパッチリ。計画では霧ノ塔までだったが、朝食をとり寛いでしまうと、日蔭山まででいいということになり、ぬかるんだ道をゆっくりと登っていく。山頂に着くもガスで周囲は見えず仕舞いだった。長居をしてもしょうがないので、すぐに下山。途中ガスの切れ間に、緑一色の三角雪田の大斜面が少しだけ見えた。来季も来よう。誰も来ないと思ったら青年が一人登ってきた。十日町の方で、苗場山3合目に車を置き、自転車で見倉へ。小松原湿原~霧ノ塔~苗場山周回だそうだ。若さっていいものだ。
小屋で片づけをして往路を下る。すると下から会員のIさん。山で知人に会うのはこそばゆいような、恥ずかしいような。休憩も取らずどんどん下り、昼前に車へ。久しぶりにYさんとたくさん話をした。お互い情熱を失わず山に登りたいと、固い握手を心の中で交わした。
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1年半ぶりの山行 |
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しっとり |
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上ノ代 |
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水が澄んでいる |
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ザックが重い |
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2日目 ガスの日蔭山 |
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景色見えず |
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雪のない三角雪田 |
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避難小屋 |
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歩荷品回収 |
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誰も来ない |
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静かな湿原 |
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と、現れた会員のIさん |
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