レポート:MY
フォト :SI
奥武蔵の踏み固められた登山道とは違う、沢沿いの旧道を行く。足元が早くもよろけ気味だ。穏やかに澄み切った水の色。黒々としたスラブ壁と、秋色に染まった草付きや灌木の組み合わせの妙。脚力の無さにおののきつつも、初めて見る秋の溪の美しさに心を奪われてしまう。
私以外は不要なお助け紐やロープを何度も出していただいて申し訳なくて、でも来て良かったと思ってしまう絶景。山葡萄の蔓を思い切り引っ張って食べ頃の果実を摘んだIHさんとNYは、子供の頃に帰ったみたいだった。鮮やかな赤色の楓の葉がいつの間にか、色も重さも失ってカサカサ。標高が上がり、さっきまで極彩色の錦絵だったのが、唐松と常緑針葉樹のパターンで織り上げたタペストリーに変わっていた。
両門の滝から見上げた、ぽっかり開いた空間に風が吹き込む。唐松の細かい葉が吹雪のように舞った。テントの下はふかふかの落葉。NYの炙り焼き鳥、SHさんのキムチ鍋、TUさんのご飯で満腹。この夜、木枯らし1号が吹いたそうだが、SHさんの焚火のおかげで暖かく、話は尽きない。じき満ちそうな月が明るかった。
晴れていたので朝は冷えた。SIさんの豪華な朝食で元気が出たら、冷たい沢靴を履いて歩き出す。昨日より上がらない足。まだ日の射さない谷の中に唐松の落葉が散り敷いてセピア色。夕日と錯覚しそう。これから標高を稼がないといけないってのに。薄氷が張っている場所もあり、足がすくむ。待って下さる皆さんの優しさに甘え、SHさんのロープに頼って、ヨロヨロと進んだ。
沢を詰め、奥秩父主脈に上がると、冬みたいに冷たい風が吹き渡っていた。甲武信小屋のベンチに腰を下ろした時、心底ホッとした。パーティの皆様、力不足でご迷惑かけてばかりで申し訳ありませんでした。貴重な経験をさせていただいたことに心から感謝を申し上げます。
乙女の滝
山ブドウ
千畳の滑
両門の滝
ロープを出して
25日朝 凍っている
もう少し
ポンプ小屋脇に置かれたわらじ
甲武信岳山頂
下山開始
天気がいいぜ
私以外は不要なお助け紐やロープを何度も出していただいて申し訳なくて、でも来て良かったと思ってしまう絶景。山葡萄の蔓を思い切り引っ張って食べ頃の果実を摘んだIHさんとNYは、子供の頃に帰ったみたいだった。鮮やかな赤色の楓の葉がいつの間にか、色も重さも失ってカサカサ。標高が上がり、さっきまで極彩色の錦絵だったのが、唐松と常緑針葉樹のパターンで織り上げたタペストリーに変わっていた。
両門の滝から見上げた、ぽっかり開いた空間に風が吹き込む。唐松の細かい葉が吹雪のように舞った。テントの下はふかふかの落葉。NYの炙り焼き鳥、SHさんのキムチ鍋、TUさんのご飯で満腹。この夜、木枯らし1号が吹いたそうだが、SHさんの焚火のおかげで暖かく、話は尽きない。じき満ちそうな月が明るかった。
晴れていたので朝は冷えた。SIさんの豪華な朝食で元気が出たら、冷たい沢靴を履いて歩き出す。昨日より上がらない足。まだ日の射さない谷の中に唐松の落葉が散り敷いてセピア色。夕日と錯覚しそう。これから標高を稼がないといけないってのに。薄氷が張っている場所もあり、足がすくむ。待って下さる皆さんの優しさに甘え、SHさんのロープに頼って、ヨロヨロと進んだ。
沢を詰め、奥秩父主脈に上がると、冬みたいに冷たい風が吹き渡っていた。甲武信小屋のベンチに腰を下ろした時、心底ホッとした。パーティの皆様、力不足でご迷惑かけてばかりで申し訳ありませんでした。貴重な経験をさせていただいたことに心から感謝を申し上げます。
乙女の滝
山ブドウ
千畳の滑
両門の滝
ロープを出して
25日朝 凍っている
もう少し
ポンプ小屋脇に置かれたわらじ
甲武信岳山頂
下山開始
天気がいいぜ
上に書き切れなかったけど、食担のお二人が生野菜など重い食材を背負って来て下さってビックリでした。沢登り、緊張するので、特に朝は食べられないことが多いのですが、サンドイッチはサッパリしていてモリモリいけました。皆様本当にありがとうございました。
返信削除おはようございます。今度は私も癒し系の沢にご一緒したいです。こちらは、木々の葉も徐々に落ち、冬に向かっています。
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